宇宙は両目で見るのが一番

天体観測の醍醐味は、勿論、惑星観測もありますが、素晴らしい空での天の川下りにあります。白鳥座からいて座にかけての天の川、空が暗く、透明度がよければ、すばらしい眺めです。親子三人車を降りての第1声は、「 わ~!! 」 雲の様な、しかし濃淡があり、薄っすらと赤みを帯びた、子供にとっては見たことない雲でした。双眼鏡を手に、白鳥座からいて座にかけての天の川を散歩すると、星の大きさが異なるのに気がつきます。白鳥付近 グラニュ-糖の様な荒い粒の星が視野一杯、双眼鏡を南に向けていて座付近は星が粉の様に輝いてます。ガスかな?と一瞬思いますが、じっくり観測すると無数の星の集まりで、粉の様にみえます。 

M66

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 3つ並んだ星雲の中で、一番明るく見応えがあります。市内で観測すると、中心部が明るく、一番最初に確認できます。最近冬場の遠征は行ってませんので、この冬一度行ってみようと思います。

 NGC(3627) しし座の 棒渦巻銀河 35000千光年 光度 8.9等 
    

M65

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 毎年、しし座が昇ってくると望遠鏡を向けます。位置を確認後、バックを暗くするため、倍率をあげ観望します。都会で見るのもいいものです。限界に近いですが何とか見えます。
 小口径の望遠鏡では、NGC3628、M65、M66と同一視野に納める事が可能です。ソンブレロと合わせて我が家の春の定番です。

 場所は、ししの後ろ足あたりで、導入は目印が多く案外楽にできます。

 NGC3623 しし座の棒渦巻銀河  距離35000千光年  光度 9.3等級 
     

M64

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 こちらが本当の神の目ですね。願いは叶うかどうか判りません。NGC7293には、写ってくれと願いました。イマイチでした。

『ウィキペディア(Wikipedia)』より
 黒眼銀河(こくがんぎんが、くろめぎんが、M64, NGC 4826)はかみのけ座にある銀河である。1779年3月にイギリスのエドワード・ピゴットによって、また同年4月にはドイツのヨハン・エラート・ボーデによってそれぞれ独立に発見された。翌1780年にはシャルル・メシエも発見している。
M64 は渦巻銀河の中心核の手前にはっきりとしたダークレーンを持っているのが特徴である。この暗黒帯は銀河の星間塵によって光が吸収されるために黒く見えている。この暗い帯が黒目のように見えることからこの名前が付けられている。
一見すると、M64 は暗黒帯が濃いという特徴以外にはごく普通の渦巻銀河に見える。他の大多数の渦巻銀河と同様に、M64 の星々も渦巻が巻き込まれる方向(地球から見て時計回りの方向)に回転している。
しかし最近の詳細な観測から、M64 の外縁部分にある星間ガスは内側とは逆方向に回転していることが明らかになっている。これは過去に2つの銀河が衝突合体した名残ではないかと考えられている。研究者の推定では、約10億年以上前にM64が伴銀河と合体し、この逆回転するガスを残したと見られている。この逆回転するガスとのずり運動によって星間ガスが圧縮され、この銀河では新しい星が活発に生成されている。
M64 の高解像度の画像を見ると、赤い水素ガスの星雲の中で高温の青く若い星が生まれていることが分かる。これは誕生した青い大質量星からの強い紫外線によって水素ガスが電離され、Hα線を放出しているものである。
過去に衝突した小さな銀河は現在ではほぼ完全に破壊されてしまっている。この小銀河の星はM64と合体したか、宇宙空間に四散してしまったと考えられる。しかしM64の外縁部のガスが逆回転しているという観測事実に、過去の衝突の証拠が現在でもはっきりと残されている。
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